「変じゃないよ。気持よくわかるよ」 優しい口調でそう言った彼は、懐かしそうにそのCDを見ていた。 彼にも思い入れがあるのだろうか、その曲に。 ふと、千紗は彼の横顔を見てそう感じた。 「それ、遠慮せず借りてください。あたし、持ってるんで」 思わずそう口から出てしまった。 持ってるには、持っている。