「んんっー!」 大きく伸びをしてから、ふと、隣の様子が気になった。 そういえば、引っ越してきたんだよね。 どんな人なんだろう。 変な人じゃないといいけれど。 昨日も夜、物音一つしなかったなぁ。 千紗は、ちらっと隙間からベランダを覗いてみるが、もちろんそこには何もない。 「ま、いっか。洗濯しよーっと!」 思いっきり朝の空気を吸い込むと、千紗は、よしっと気合を一つ入れた。