初めて飲み会であったときも、そうやって助け舟を出してくれたのが久志だった。 「藤永さん、今のうち、帰っていいわよ。あとは適当にまとめとくわ」 斎藤課長が、後ろから声をかけてくれた。 彼女の言葉に甘えて、千紗は、周りに頭を下げる。 こんな状況に慣れているのだろうか。 それとも大人の女の余裕なのだろうか。 斎藤課長は、どんな男に囲まれていても、飄々としている様子だった。