お隣さんはイケボなあなた


それに、水族館デートから帰ってきて、お礼のメールを入れてから、矢嶋に連絡は取っていなかった。

もちろん、忙しくてそこまで気が回らなかったのもある。

正直、今は、デートに誘われても、喜べるか分からなかった。

少しでも書類に目を通して、周りに迷惑をかけないようにするので精一杯なのだ。


「はぁ……」


千紗はベッドの上で、うつ伏せになりながらため息をついた。

目覚まし時計が、カチカチ音を響かせている。

そのまま、千紗が寝入りそうになった時――。