「どうしたの? こんなとこまで」 「この書類、渡せって言われてぇ〜」 祥子は持っていた茶封筒を差し出した。 「わざわざ届けに来てくれたの?」 「それもありますけどぉ〜」 祥子は、ドアの隙間から営業課の中をこそっと覗きながら言う。 「営業はイケメンが多いって聞くからぁ、見てみたかったんです」 なるほど。 そういうことね、と千紗は苦笑いした。