彼との最後の連絡がそんな内容だったからか、余計に斎藤課長の言うことが気になるのだ。 もちろん、全然違う「噂」なのかもしれないけれど。 でも、これは女の勘なのかな。 彼女のあたしを見る上から目線の笑い方。 あれは、なんとなく――……。 考えすぎなのは悪い癖なのは分かっていても。 どうしてもそう思ってしまう。 もし、久志が好きだと言った相手が、斉藤課長だったら? ああ、もう。 千紗は思わず泣きそうになる。 悲しくて、ではない。 この言い知れないモヤモヤを解消するすべがなくて、だ。