もちろん、カナタと矢嶋が、同一人物なのか。
それは少し気になるところだけれど。
でも、一緒だろうとなかろうと、メッセージを読まれたことは、1人のファンとして嬉しいのだ。
「カナタも紅茶が好きなんて、本当に矢嶋さんみたい」
矢嶋のことを思い出して笑ってしまう。
佐伯さんのお店にいた、矢嶋さん、本当に楽しそうだったなぁ。
まぁそれも、今となればわかる。
こんなに美味しい紅茶の師匠がいるんだもの。
夜寝る前にカフェインをとると、寝れなくなるなんていうけれど。
やっぱりリラックスしたいときは、紅茶がいいかも。
千紗は、手の中にある綺麗な赤い紅茶を見つめながら、そう思った。

