「そうそう、佐伯さん。この子も、アレに一目惚れしたんですよ」 矢嶋は思い出したように、そういった。 一目惚れ……ってなんの話だろう? ちさは一瞬きょとんとしてしまう。 「あー、佐伯スペシャルか?!」 佐伯さんは、矢嶋の言葉を聞いて、物凄く嬉しそうにした。 「ほら、例のオリジナルブレンド、佐伯さんが作ってるんだよ」 矢嶋は「こんな髭面してても、佐伯さんの入れる紅茶は絶品なんだもんなー」と、悔しそうに言った。