「で、今日はどうしたんだ? こんな可愛い子連れて、紹介もしてくれないのか」
佐伯さんは、二人の前にコースターと水の入ったコップを静かに置くと、千紗を見てニッコリ笑う。
「佐伯さんは、女の子と見ると、すぐ食いつくんだから。
この子は僕のお隣さん。名前は、藤永……えっと、下の名前は?」
「藤永千紗です。初めまして」
ペコリと頭を下げた。
佐伯さんは、相変わらずニコニコしながら、矢嶋をからかうように言った。
「お前、こんな若くて可愛い子の隣になんか住んだらダメだろー」
「偶然ですって」
二人の様子で、仲が良いのが伝わってくる。

