千紗は、矢嶋をじぃっと見つめた。 信号のない高速道路は、彼の横顔をこうやって見放題だ。 なんて思ってしまう。 これが、夜なら、キラキラ窓の外に明かりが綺麗に見えて。 雰囲気満点なんだろうな。 ふと気になっていたことを聞いてみる。 「そういえば、矢嶋さんて、おいくつなんですか?」 「ん? 僕? 今年で30になるよ。藤永さんは?」 「あたしは、次の誕生日で、26歳です」 30歳なんだ。 落ち着いている雰囲気から、年上だとは思っていたけれど。