「ラックさん?ラックさーん……あれ?出かけてるのかな?」 鼻をつく薬品臭。ボコボコと沸騰している液体。怪しく光る物質。たくさんのビーカーとフラスコ。……研究所みたい。 「あん?その声……ロムか」 奥から出てきたのは見上げるほどの大男。眼帯をつけていてたくさんの色をパレットの上でぐちゃぐちゃにしたような色の目。でも……不思議。なんだか目をひかれる。 「ロム、この女誰だ?お前の嫁か?」