「ミラベルさん。あれが首都ですよ」


 ロムスが指さす先を見ると、天を貫きそうな四角い形をしたものが見えた。ロムスが言ってたビルというものなのだろう。それにしても大きい。


 「大きい…」


 「さぁ、行きましょうか」


 ロムスはいつの間にかメガネをかけていた。