殺人鬼と私


「お嬢さんが刺すその時まで僕は見届けなきゃいけませんから。僕、嘘つきは嫌いなんで。さぁ、お嬢さん。どうします?」


 私が…この子についていく?悪い条件ではない。だけど…友達は?友達はどうなるんだろう。殺されちゃうの?それなら今ここでこの子を…。


 「私の友達はどうなるの?」


 「コイツの金庫でもこじ開けて中にあるお金を渡せばいかがでしょう?」


 「金庫……。それなら……。うん、わかった。あなたについていく」


 男の子の顔がパアッと明るくなった。


 「でも1つだけ……お願い」