でも……だめ。人を刺すのはだめ。 「人殺しはだめだから」 「ふーん…なら、こうしませんか?」 男の子が机から飛び降りる。ふわりとした着地。血しぶき一つあがらない。 「僕についてきてください。ここから出ましょう」 それは、突然すぎる申し出だった。