Heaven~第ニ章~

「獅朗君、準備出来たなら早く次!時間ねーよ」

「分かってる」


獅朗の腕が私の腰に絡み付くように抱き寄せ「行くぞ」と私を店から連れ出した。


それから店先に止めてある何時もの黒塗りの車に乗り込み。
獅朗の行きつけらしい美容室へ連れて行かれた。


そこでも獅朗を相手にする大人達の対応に少しウンザリする。


誰もが"久辺様""久辺様"と呼び。
獅朗の顔色を伺っている。


それが獅朗と言うよりは、見えていない相手に対して、
獅朗の久辺コーポレーションと言う後ろ盾があるからなんだろう。


それを感じていても、私が何かを言う立場に居ないってことは理解していた。
だから、言われるがままに鏡の前に座り、髪を触られている。


さすがプロ。
群青色のドレスに似合うような上品な化粧に髪型。


獅朗も何処から見てもHeavenのトップには見えない。
久辺コーポレーションの御曹司。