「何言ってんのよ」
クルリと体を返し獅朗から鏡へと向き直る。
獅朗は鏡越しに私をまだ見つめている。
感覚がない火傷の跡に獅朗が指先をそえたのが見えた。
何を思って触れたのか、
そこを撫でるとそのまま私を後ろから抱きしめ「似合ってる」と耳元に吐息なような言葉を吐いた。
そして、自分のスーツと同じような色のストールを私の肩にかけ「まだ少し寒いからな」とその火傷の跡と見えていた古傷を隠した。
「何?」
「何が?」
「どうして……」
「似合ってるから、似合ってるって言っただけだ。俺は嘘は吐かねーよ」
そんなこと分かってるよ。
獅朗が嘘を吐かないことぐらい。
だからこんなに戸惑っているんじゃん。
クルリと体を返し獅朗から鏡へと向き直る。
獅朗は鏡越しに私をまだ見つめている。
感覚がない火傷の跡に獅朗が指先をそえたのが見えた。
何を思って触れたのか、
そこを撫でるとそのまま私を後ろから抱きしめ「似合ってる」と耳元に吐息なような言葉を吐いた。
そして、自分のスーツと同じような色のストールを私の肩にかけ「まだ少し寒いからな」とその火傷の跡と見えていた古傷を隠した。
「何?」
「何が?」
「どうして……」
「似合ってるから、似合ってるって言っただけだ。俺は嘘は吐かねーよ」
そんなこと分かってるよ。
獅朗が嘘を吐かないことぐらい。
だからこんなに戸惑っているんじゃん。

