Heaven~第ニ章~

そっとカーテンを開ければ今日も獅朗が来ている。


HeavenのNo.1が良くも毎日、毎日。
あんな姿見たら蓮沼じゃなくても笑っちゃうよ……


グレーの空がポツリポツリと雨を降らせる。




「何時まで居るの?」




私はビニール傘を獅朗に差し出した。

獅朗はその傘を嬉しそうに受け取りその傘をさした。


「悪いな」

「悪いって思ってるなら、帰りなよ。毎日、毎日さ……変な噂が流れてここに住めなくなったら困るんだけど……」

「……そうだな」


そう言って濡れた前髪を掻き上げた。