蓮沼が店から出て行ってボンヤリ外を見ていた。
私にとって学の存在は大きかった。
失った今だからそれを実感出来るなんて、
そんなの遅すぎた。
当たり前に笑い合えていた日々は、
当たり前のことなんて一つもなかった。
学に出会わなければ、
私はあの街で溺れていただろう。
あの家から逃れられたとしても、
誰かの"快楽"の餌食になり、
誰かの"欲望"に巻き込まれていただろう。
「……学」
呟く私の視線に鏡越しに獅朗の姿が見えた。
「蓮沼は?」
「帰ったよ」
私は振り向き獅朗に伝えた。
獅朗はポケットに手を突っ込んだまま何か言いたそうに私を見つめる。
私にとって学の存在は大きかった。
失った今だからそれを実感出来るなんて、
そんなの遅すぎた。
当たり前に笑い合えていた日々は、
当たり前のことなんて一つもなかった。
学に出会わなければ、
私はあの街で溺れていただろう。
あの家から逃れられたとしても、
誰かの"快楽"の餌食になり、
誰かの"欲望"に巻き込まれていただろう。
「……学」
呟く私の視線に鏡越しに獅朗の姿が見えた。
「蓮沼は?」
「帰ったよ」
私は振り向き獅朗に伝えた。
獅朗はポケットに手を突っ込んだまま何か言いたそうに私を見つめる。

