Heaven~第ニ章~

「久辺、何だって?」

「15分後に迎えに行くからって」

「過保護だな」と蓮沼の笑い声がいっそう大きくなる。


「良いんじゃねー。久辺が付いてれば心配ねーだろうしな」

「そう?」

「椿が久辺をどう思ってるかは分からないけど、アイツは間違いなく椿を守ってくれるよ」

「……獅朗のこと、随分かってるんだね」

「まぁ、な。アイツがHeavenじゃなかったら、うちにスカウトしてたぜ」


冗談なんだか、本気なんだか、
蓮沼は学以上に飄々としていて良く分からない。


「なぁ、椿」


カチッと蓮沼のジッポが鳴る。


「何?」

「お前は忘れるなよ」


タバコを加えた蓮沼が「学のこと」と白い煙りと言葉を吐いた。