「全部奪ってやるよ!」
「え?」
「椿が桐谷だって言うなら、そのまま全部。桐谷ごと俺が椿を奪ってやるよ。それなら問題ないだろう」
獅朗が嘘をつかないのが分かるから怖かった。
学を想い自分の肩に学の代名詞の真っ赤な牡丹を入れてるのに、
これを見る度、獅朗も学を思い出す。
そんな辛い思いをしていたら獅朗が壊れてしまいそう。
「無理しないでよ……」
獅朗だけじゃない。
きっと私も壊れてしまう。
学を失ってもう嫌だった。
大切なものを作って、それを失うことが。
獅朗から顔を背けると「椿、俺を見ろ。逃げんなよ」と私の頬を両手で挟んで視線を合わせる。
「え?」
「椿が桐谷だって言うなら、そのまま全部。桐谷ごと俺が椿を奪ってやるよ。それなら問題ないだろう」
獅朗が嘘をつかないのが分かるから怖かった。
学を想い自分の肩に学の代名詞の真っ赤な牡丹を入れてるのに、
これを見る度、獅朗も学を思い出す。
そんな辛い思いをしていたら獅朗が壊れてしまいそう。
「無理しないでよ……」
獅朗だけじゃない。
きっと私も壊れてしまう。
学を失ってもう嫌だった。
大切なものを作って、それを失うことが。
獅朗から顔を背けると「椿、俺を見ろ。逃げんなよ」と私の頬を両手で挟んで視線を合わせる。

