Heaven~第ニ章~

左肩の真っ赤な牡丹に獅朗がキスを落とす。


「ずっと桐谷はここに居たのか……」

「え?」

「もう居ねーと思ってたのにまだこんなとこに居て、椿を見守ってたのかよ」

「……獅朗」



獅朗は私から退けてベッドの端に座って俯いた。



「みんなが学を忘れても、私だけは忘れちゃダメなんだって思ってる……だから、これを入れたの……獅朗には理解出来ないかもだけど、私にとってみればそれだけの価値があることだから」



何もない私を学はあの街から救ってくれた。
そして、大切な女だと……
私を必要としてくれた。


私の始めては全部……
学が教えてくれたから……