Heaven~第ニ章~

時折り離れる唇のすき間から酸素を取り込み。
濡れた唇をまた重ねてくる。


自分から仕掛けたくせにもう限界……



「椿から誘ったんだからな」



そう言って私を見下ろし上着を脱いだ。
深い闇が私を一瞬で飲み込んで行く。
それと同時に左肩が疼いてくる。


こんなことをしたかった訳じゃないのに。
完全に獅朗のペースにはまっていた。


獅朗の右手が上着の裾から入り冷たい指先に「あっ、」と声が漏れた。


「本当に誰でも良いんだな」


呆れるような獅朗の言葉に泣きそうになった。


そんなはずないじゃん!
何度心で叫んでいても、こうなるように仕向けたのは私だ。
これで獅朗嫌いになってくれるなら……