Heaven~第ニ章~

前にも同じようなことがあった。
あの時は学と……――


伝えるチャンスだったのに私はそのチャンスを逃してしまった。
そして今、後悔している。
きっと私はこの後悔を一生引きずることしか出来ない。


相手は獅朗だとしてもそんな後悔はもうしたくない。


「……獅朗」


リビングへ戻ると獅朗はソファーに座り俯いていた。


「獅朗」ともう一度名前を呼ぶと視線だけを私に向けて来た。
その瞳はいっそう深く……深く……


そうさせているのは、私の学への想い。
左肩にそっと触れてから獅朗に向かい合うように座って、獅朗を見つめた。