秘密基地まで行くとそのまま私をソファーへ投げるように座らせた。
「った」
獅朗を睨んでも顔色一つ変えず私の隣に座った。
「今日何してた?」
「だから、クラブで」
「クラブに行く前だよ。真澄に会う前。バイト終わってから何してた?」
知っているくせにそれを言わない。
何時も、何時も私の口から真実を聞きだそうとする。
獅朗の長めの前髪の奥にある、真っ黒な瞳が私を映している。
獅朗に嘘は通用しない。
真っすぐな獅朗には嘘をつく気もない。
「獅朗には関係ないじゃん」
そう言って獅朗から瞳を逸らすしかなかった。
「った」
獅朗を睨んでも顔色一つ変えず私の隣に座った。
「今日何してた?」
「だから、クラブで」
「クラブに行く前だよ。真澄に会う前。バイト終わってから何してた?」
知っているくせにそれを言わない。
何時も、何時も私の口から真実を聞きだそうとする。
獅朗の長めの前髪の奥にある、真っ黒な瞳が私を映している。
獅朗に嘘は通用しない。
真っすぐな獅朗には嘘をつく気もない。
「獅朗には関係ないじゃん」
そう言って獅朗から瞳を逸らすしかなかった。

