Heaven~第ニ章~

「痛いな……」


車からは降りたけど、そこは学のマンションではなく獅朗達の秘密基地の前。


「え?何でここ?」

「うるせーな。良いから来い」


店を出た時と同じように獅朗が私の腰に腕を回し引き寄せた。
そして、獅朗にもたれるように歩きマンションの中へ入った。


相変わらずのきらびやかに眩しく瞳を細める。

「眩し……」

だけど、獅朗は変わらず不機嫌そうに眉間にシワを寄せたままだった。