Heaven~第ニ章~

「あぁ~知らない」

「……知らねー奴の肩にもたれんのか?」

「もたれてた?」

「ふざけてんのか」

「何怒ってんの。別に飲んでただけじゃん。獅朗だって飲んだりしてるじゃん」

「飲んでもあんなことしねーよ」

「そう?」

「何がしてーんだよ」

「だから、お酒……って言うか別に獅朗には関係ないじゃん」



蓮沼や雅近の優しさに、
死んでもなお、私に優しさを残している学に、
みんなの優しさに触れただけ……


自分の道を歩いている。
自分の欲しいものを手にしようとしている。


それが羨ましくて、
それが苛立って、
自分だけ先に進めて居ない気がしただけ……