Heaven~第ニ章~

帰ろうか、帰らないか迷った。
迷った結果。




「大丈夫?」





目を覚めした男に私は声をかけた。


「ほらね。こんなことじゃ死なないって言ったでしょ」


口元を歪め男が私に視線だけ送ってくる。


「あんた、星野って言うんだ」


ベッドの所に書いてある名前に視線を向けると「あ……星野幸。ユキなんて女みたいだろう」


「可愛いじゃん」

「しかも、幸せって書くんだから笑っちゃうよな」


こんな男に付いている義理なんてないのに、私は男が目を覚ますまでベッドの脇に座っていた。