Heaven~第ニ章~

私は健君を連れて病院の屋上へ向かった。


遮るものが何一つない夜空。
学の部屋と同じ群青色の空が広がっていた。


「座ろっか」

「……はい」

「健君は私が嫌いなんでしょ?」

「え?あっ、……」

「お兄さん捕られたみたいで」

「僕……一人で、一人じゃダメなのに……兄さんは"健はもう大丈夫だな"って」

「……うん」

「ずっと一緒にご飯食べてたのに、そう言ってから一緒に食べてくれなくなって……家に帰ってくるのもドンドン少なくなって」


きっと私のせいだ。
私と一緒に暮らすようになって学は家に帰らなくなったんだ。


「いっぱい話したいことあったのに死んだって……もう、話せないんだって、何でだろうっていっぱい、いっぱい考えてたら、あの人に会って、兄さんが椿さんの為にチーム辞めるって決めて、その最後の時に事故にあったって教えてくれて……それで、」