救急車はすぐに来て、私と健君も救急車に乗り病院まで付き添った。
救急車の中、健君はずっと俯き泣いていた。
私にはかける言葉が見つからない。
ただ震える手を離さないようにギュッと握りしめていた。
病院なんてあの日以来。
真っ白で静かな廊下は嫌い。
チカチカ光る赤いランプは嫌い。
そこに居るだけで吐き気がする。
記憶が遡って行く……――
手術室から無言で出てきたことを。
触れた体から温度を感じられなかったことを。
そっと重ねた唇の冷たさを……――
救急車の中、健君はずっと俯き泣いていた。
私にはかける言葉が見つからない。
ただ震える手を離さないようにギュッと握りしめていた。
病院なんてあの日以来。
真っ白で静かな廊下は嫌い。
チカチカ光る赤いランプは嫌い。
そこに居るだけで吐き気がする。
記憶が遡って行く……――
手術室から無言で出てきたことを。
触れた体から温度を感じられなかったことを。
そっと重ねた唇の冷たさを……――

