Heaven~第ニ章~

「健君!」



大声で呼んだ。
今は隣に居る健君に頼るしかない。
私を嫌っていても、何でも良い。


相手が誰だって構わない。
もう目の前で誰かが死ぬなんて耐えられない。




「健君!健君!」




何度も呼ぶ私に「来る訳ないよ」と男は顔を歪める。


「うるさい!黙っててって言ったでしょ!健君!学の話がしたい!健君!」


また何度も呼んだ。

カチャっと静かにドアが開き、そこから健君の姿が見えた。


「健君。救急車呼んで!早く!」

「え?どうしたの?」

「後で説明するから早く」