Heaven~第ニ章~

「って、」


男が持つカッターから血が流れ落ちる。
その血が、学のことを思い出させた。



「何やってんのよ!」



男にかけより男の血のついた手に触れた。


「やっぱりな。こっちの方が効くね」

「何バカなこと言ってんの!」

「だってさ。椿姫から触れてくるなんて初めてじゃん」


本当に嬉しそうに私を見つめる。


「でも、泣いてはくれないんだね」


そっと私の頬に触れた。


「もう、話さなくて良いから、ちょっと大人しくしててよ」

「大丈夫。このくらいじゃ死なないよ」

「そう言う問題じゃないでしょ!」

「怒んなよ。これくらいしないと忘れちゃうじゃん」

「分かったから」