Heaven~第ニ章~

男が私の古い傷に触れ、キスを落とす。


顔色さえ変えず
声も出さない私は人形のように、
横になっているだけ。


こんなことで今さら傷ついたりしないのに……
フッと笑みが漏れると男の手が止まった。


「笑った?」

「傷つかないよ。あんたが私を犯しても……私には意味がないからね。終わっても、普通にシャワーを浴びて寝て、バイトして、何時もと変わらない。こんなんじゃ何も変わらない」


男がその言葉で私の上から退くと「椿姫は何時も萎えさせるよね」と困ったように笑った。


だけど、あの日とは違う。
男はそれだけじゃ終わりにはさせてくれない。


本気で私が忘れられなくなるくらい関わる気だった。