それから二週間後。

ずっと、ずっと昔からそこに咲いていたように私の左肩に咲いている。



もう二度と散ることがない真っ赤な牡丹。



私はそっとそこに触れ、もう居ない学を思い出した。



学……
これから先はずっと一緒だからね。



最後まで想いを告げることは出来なかったことに、
今さら後悔している。



だけどこれから先は後悔しないように生きて行きたい。



そこに学が居ないとしても……――