音楽を聴きながら、課題をやっていた。 久しぶりに独りの部屋にいると、何だか静けさが心地悪い。 陽向が置いていったパーカーを見る。 愛しくて、恋しい。 今すぐ会いに来てと言えない距離が苦しい。 ピンポーン とチャイムが鳴ったから、驚いて体が揺れた。 時計を見るともう9時。 こんな時間に誰だろう。 「はいー…」 ドアを開けるとそこにいたのは、会いたいと願っていた、彼だった。