「かけに負けた方が、罰ゲームとして」 「勝った方の言う事を聞く、だろ?」 眼鏡のブリッジを指で押しながら睨むように野沢を見る郁。 「ふっ、さすがは天才郁くん。唯と違って物覚えがいいことで」 「一言余計だろバカ」 野沢の話を簡単にするとこういうことだ。 吉田と原岡をかけに使ったのは、ちょうど1週間前。 かけの期間は2週間だった。 そして今日、めでたく付き合うことになった2人。 俺は"落とせない派"だったから、かけには負けてしまったことになる。 つまりは、