奏で桜

そう言って、彼女は
自信満々そうな表情で妖艶に微笑む。

そして話している間、
彼女の目は僕を真っ直ぐに
捉え、離さなかった。

その目に一切の曇りはなく、
それは決意を固めた者だけが
出来る覚悟の眼。

僕はそれに不意にも
惹き込まれそうになった。


それはまた、
僕の知らない彼女の一面だった。

しかし、今回は悪い意味ではない。
良い意味で彼女の新たな魅力に
気づいたのだ。






…だから〝どきっ〟なのだろうか。