奏で桜

その声を聞いた次の瞬間ー…。

気が付けば僕は、
彼女を見上げていた。

彼女は僕を押し倒し、馬乗りし、
また、見下ろした。

そして、二つの小さな手で
僕の胸ぐらを強く掴み、
叫ぶようにして僕に
怒鳴り声を浴びせたのだ。



「そうよっ!
あなたの言うとおりよ!!
私は独りになるのが
たしかに怖いわよ!
けど、それの何がいけないのっ!?

誰だって、孤独になるのは
嫌に決まってるじゃない!!
それともあなたは違うって
自信を持って言える!?
言えないでしょ!?