奏で桜

その闇は少しずつ
拡がっていき、彼女の体を
蝕むように感染する。


最後には以前の彼女とは全く違う、
新たな彼女を形成するのだ。

今はまだ未完成だが、
僕はそんな彼女を見ると
なんとも悼まれない気持ちになる。


ーそれはそうであろう…。




なんせ僕の中で、彼女が








〝死んでいく〟のだから。