「お嬢様。今回は僕の為に
有難うございました。
このような素晴らしい主を
持てて、僕は幸せでございます。」


「…バカねぇ。主人が従者の為に
気を遣うことなんて当たり前の
ことなんだから。
…これからも私の為に全てを
尽くしなさい。良いわね、アル?」


「勿論でございます、お嬢様。」


彼はにこりと微笑みながら言い、
私はプイっと照れている顔を
見られないように振り向きながら
言った。







ーその様子を見ながら
ヒイロはまたくすくすと笑っていた。