「…ごちそうさまでした。」


「…その…どうかな…?」


「…うん。
とても美味しゅうございました…。
流石はお嬢様でございます。」


私はその言葉を聞き、
横にいるヒイロと顔を合わせ、
この上なく嬉しそうな表情
を浮かべた。
本当に嬉しく思い、
それは先ほどまでのどきどきの
回数に重ねて比例するかのようだ。

…これがヒトのために調理をする
という喜びなのであろうか?

ー私にはよくわからなかったが、
多分そうなのであろう。