「…私じゃ頼りない、かな…?
ごめんなさい。言いたくないこと
だったら、別に言わなくても
大丈夫だよ。ただ、私はいつでも
ティアナちゃんの味方だから…
それだけは覚えておいてね?」


だけど、彼女は私に気を遣うように
淋しそうに笑った。
その表情をみて、私は
話さざるをえなかったのだった。



「実は…」


私は彼女に私の一部をすべて話した。

当然ながら、一部のことなので
私が吸血鬼だということは
伏せてある。
しかし、もう長いこと
家から出ていないことや、
外に自分も出てみたいという願望は
しかと、彼女に伝えた。