「〝アル〟。
貴方はこんなちっぽけな
部屋の中でまで
私の自由を縛ろうとするの?
ただでさえ、〝息苦しい生活〟を
送っているのにこれ以上縛られたら
私、息が出来なくて死んじゃうわよ。
アル?貴方、そこまで
嫌味な執事だった?」


彼女はクスクスと笑いながら
巧みに笑みを浮かべる。
だが、その目は笑っていなかった。


…原因はなんとなくわかっていた。