奏で桜

それが嬉しくて、悲しくて、
せっかく疑問が解決したのに
わけがわからなくなって、
そして、ただ申し訳なくて
涙が溢れ出てきた。







「…ごめん、なさい。ごめ、んなさい…。
ごめん、なさ…い…。」


私は泣きながら何度も彼に謝った。




今まで溜め込んでいたものを
何もかも放出するほどに、
彼に許しを乞うように何回も…。





彼は私が泣いている間、
私の頭をずっと撫でてくれた。



その擦り切れたうえに
強張った掌は、大きくて…
なにより、暖かく、私の中の塊を
徐々に溶かしていく。













病室でただ〝二人〟…
そうなる意味を…
そうなくてはならない存在意義を…
〝私達〟はようやく見つけ出した。