奏で桜

自業自得よ。私を不快にした罰が
当たったんだわ。



あーあ。
神様も酷いわよねぇ。

私にあんな、役立たずの従者を
つけるなんてさぁ。

こんなことならー…」












〝こんなことなら〟の後は言えなかった。

彼女の右手がそれを遮ったからだ。
彼女は私の左頬をペチっと叩いた。

叩かれたことよりも彼女の
その表情に私は驚く。


初めて見るヒイロの怒りの形相。

いつも優しかった彼女はそこから
失せていた。





「…ヒ…イロ?」





「…貴女にそんな事を言う権利なんてない。」