「…見つかりましたか?ヒイロさん」




「だめ…こっちには居なかったよ。」


私達は二手に分かれ、彼女を探した。
ひと気のない場所を重点的に探したが
彼女は見つからず、一度合流しようと
いうことで集まったんだ。


陽はすっかり沈みきっていた。






「…マズいですね。」


「…ごめんなさい。
本当に私のせいで。
私が…私が…ティアナちゃんを
お外に連れ出さなければ…っ!

ティアナちゃんが
こんな危険な目にはっ…!」


「いえ、問題はそこではなく…」


「…え?」


「…いや、何でもありません。

それにヒイロさんのせいでも
ないですよ。

恐らく、こうなってしまったのは…」


「…アルト、くん?」