「へえぇぇ…、おもしれえ…!
いい度胸じゃねえか、お嬢ちゃん。」


私が彼らを煽るように話すと
〝トマト〟は、いとも容易く
挑発に乗ってきてくれた。
それに賛同するように
鼻ピアスとトサカも鼻息を荒くする。




…〝なんとも扱いやすい連中だな。〟











「…ティア…ナ、ちゃん?」


ヒイロは今起きている状況を
まるで理解していないような
様子でいた。


私はそんな彼女の手を強く握りしめ、



「私はちょっと行ってくるから、
ヒイロは先に帰ってて。

…大丈夫。ヒイロのことは
必ず私が守るから。

だから、安心なさい。ねっ?」