こういういい方を一慶はしている。 「変にキャラクターを作らなアカンような、出すのに往生する個性って何やねんな」 いわゆる、 「キャラを作る」 という方向性そのものに、一慶は疑念を感じていたらしい。 当の一慶本人は、 「自分のは、ちょっとした一面をデフォルメしただけやからなぁ」 などと苦笑いを浮かべたが、 「事実よう毒づく気性やった」 というのは力の証言である。