京都駅まで一慶に送ってもらったみなみは、最終の新幹線に乗った。

確か。

明日はバラエティーの収録で、ベテランの女芸人と商店街でのロケである。

窓を見た。

「…頑張ってみようかな」

ガラスに映る自らの、少しリラックスしたような面持ちを見て、小さく呟いた。