冬休みがあることに安心したのも束の間… あっという間にそれは終わりを告げ、 私は今、始業式に行く準備をしている。 この冬休み、美羽とラインをしても、特別変わった様子は見られなかった。 もちろん桐山から連絡が来ることもなかった。 つまり事態は好転も暗転もしていないわけで… 「うぅ~、学校行きたくない…」 「あんた宿題終わってんの?」 今そういうこと聞く空気か?母よ。 「終わってるって。」 もちろん終わってるわけない。 「…じゃあ、行ってきます……」 ため息をつきつつ、寒空の下に出た。