「実は…私、彼氏できたの。」



「「………………


っえええええ!!!」」



平凡なはずだった私たちの毎日に、

その日興奮が走った。



私を含む仲のいい女子グループは、

昼休みに自習室で昼ごはんを食べるのが習慣になっていた。



そして今日、私と一番仲のいい友達、竹内 美羽(タケウチ ミウ)が突然そんな告白をしだしたのだ。




「うっそー!美羽それマジ!?」
「相手は!!」
「いつの間にそんなことになってんだよー」


美羽以外の3人が一斉に質問を飛ばす。


「えっと……実は1週間前からつきあってたんだけど、恥ずかしくてなかなか言えなくて…。

黙っててごめん!」


「別にいいよー!」




美羽は安心したようにフワッと笑った。